HUCK FINN LIVE REPORT

1999/12/27(MON)
[Like a dandelion tour]


[JERK BAIT][ds☆Tryyoung][WATCH YOUR STEP][GOOD EGG][MOVE]

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♪Sound
 Title:Like a dandelion
 lyrics&music:MOVE
  ●リアルオーディオVer.5 版以上 STEREO/103KB/40sec
  ●SoundVQ版STEREO/394KB/40sec

レポートNo.1

1999年12月27日に行われた、MOVEの2ndミニアルバムのレコ発ライヴの模様をレポートします。[Like a dandelion tour]と銘打ったこのライヴは、全てが地元バンドというカタチで行われました。

[JERK BAIT LIVE!]

 まず、1バンド目のJERK BAIT。このバンドはex SMOOTH 47°(名古屋で99年中期まで活動してたバンド)のベースがやってるので、音的にも昔のままかな?と思ってたんだけど、全然変わってました。言ってしまえば、ポップなメロディックなんだけど、どことなく男くさくて骨太な感じを受けました。と思いきや、日本語で歌い上げるってかんじの曲もあったりして、哀愁系とは一味違う静かな「アツさ」もあるバンド。ライヴは淡々と進められていったけど、曲がけっこう良いので、これからが楽しみなバンドのひとつです。ちなみに、お客さんは全くの無反応…。

 そして2バンド目のds☆Tryyoung。5人組の自称ショートカット・スウィート・パンクバンド。おおまかに言えば、ものすごくポップなスケートコアだと思うんだけど、演奏がとにかく粗い!でも、テンションの高さはハンパじゃありません。お客さんは相変わらず無反応だったけど、そんな事お構いなしにとにかくジャンプしまくってました。Voさっとも氏のほのかなMCと爽やかな笑顔が輝いてます。そしてラストは客席にダイブ、Baの大野氏はフロアに飛び降りてベース弾いたりと、ほんとに楽しそうにライヴしてました。全8曲、約10分というハイスピードライヴでした。

[WATCH YOUR STEP LIVE!]

 3バンド目はWATCH YOUR STEP。いつも安定したライヴを見せてくれる彼らだけど、今日はリハなしということもあってか、ちょっと調子悪そうでした。このバンドは、GVoのちょっとクセのある声と、切なげな曲調が妙に合ってて、独特な世界を創ってると思う。いつもライヴ中に微妙なかけあいのMCがあるのが特徴的。ライヴ全体は落ち着いたかんじで、ラストは名曲 [Precious] で締めくくってくれました。ちなみに、名古屋の若手メロディックを集めたオムニバス[Time Will Tell]を出しているので、そっちのほうも聴いてみてはいかがでしょう。

 そして、最近1stアルバムを出したばかりのGOOD EGG。始まる前にギターのトラブルがあったみたいだけど、無事スタート。スカっぽいこともやったりしてるけど、基本的にはストレートなメロディックだと思います。活動歴も長いので演奏も安定してて、聴きやすいです。ライヴは、いつも淡々とやってるっていうイメージがあるんだけど、マイペースなんだね、きっと。全6曲、流れるように演って終わりました。GOOD EGGの曲って覚えやすい曲が多いんだけど、このテのバンドでそういうのは重要なことだと思います。アルバムもチェックしてみましょう。

[MOVE LIVE!]

 そして、今日の主役MOVEの登場です。1曲目から飛ばしまくりで、テンションはかなり高めです。全国ツアーの最終日ということで、やっぱり一回り大きくなって帰ってきました。本人達は泣きメロバンドだと言ってるけど、若さ爆発ハイテンションメロディックパンクだと、個人的には思ってます。そして、Bのタカ氏は3曲目で突然客席にダイブ!「みんながこんかったら、僕からいくで〜」とお客さんを煽ってたけど相変わらずの無反応で、「?」ってかんじです。別に、みんなが暴れまくるライヴが盛り上がるライヴって一概には言えないけど、もうちょっと何か反応があってもねぇ。そんなに悪いライヴじゃなかったと思うし。とりあえずライヴ中、タカ氏は「ありがとう。」を連発で、感謝の気持ちであふれてました。ツアーの最終日とは感慨深いものです。ラストの[We grow up step by step]まで全力疾走、爽快感溢れるライヴでした。ホントにおつかれさまです。

 と言うわけで、お客さんの無反応はどうであれ、5バンドともこの日は結構いいライヴを見せてくれたと思います。この中にはたまにツアーに出るバンドもいるので、お近くに来た時には足を運んでみてください。

(HUCK FINN STAFF)

レポートNo.2

 久しぶりに全バンドが地元で集った、MOVE初のレコ発ツアー[like a dandelion tour]の最終日。

 トップバッターは、ハック初登場のJERK BAIT。元SMOOTH 47°のBassの子がやってるとは…。リハで知ってかなり期待大。ジャンルは何と聞かれると困るジャンル?!なんだろう?とにかく私はかなり御満悦!裏切られなかった。

[ds☆Tryyoung LIVE!]

 ゴージャスなS.Eに御機嫌で現れたのは、自称ショート・カット・スゥィート・パンク・スタイル・ハード・コア、ds☆Tryyoung!(注:アメリカン・コミック・バンドじゃないらしい。) 1曲目が終わると、ヤングの顔サットモが「なんか、今日、空気重いなぁ…」とボヤいた。なんだかわかんないけど、すごく救われる思いになった。じわじわとこの狭い空間はヤングカラーとなった。いつものドタバタ・キャラでしょとおもってきくと、大きなまちがいだった。今までで1番よかった。ヤングの見方がかわった。

 歓声とともに始まったのはWATCH YOUR STEP。それもつかの間だった。「今日のお客さんは、シャイ・ボーイ、シャイガールなのね」ってとこですか。そんなことはさておき、改めて聴くとWATCHスタイルがでてきたんだねと思った。レポートを書くってことで、初めて見た時からのこととついくらべてた。曲全体で考えたらGoodだけど、どうしてそんなに丸くなってやっているんだろう。若いんだからしっかりして。

 相変わらずのマイペースバンド、GOOD EGG。2曲目にやった新曲、とてもいい曲でした。今年の総まとめってかんじで、いろんな顔がある曲でよかった。内容はどうあれ、曲はよかった。でもちょっと閉鎖的すぎだね。自分達がソンをするだけだよ。良い所まで閉じこめないで!もったいないよ!

[MOVE LIVE!]

 カツを入れるかのように気合一発、本日のメインディッシュMOVEが始まった。2バンド目のds☆Tryyoungが終わったときに「うわ〜やられた!よし、もっと高く飛んでやる。」とメラメラしていた。なんか、そういうの当たり前だけどいいよね。ツアー帰りの若手バンドは楽しみにしている。開けてビックリたま手箱。成長しすぎだよ。メチャメチャたまげました。正直言うとCDをだすこともツアーに行くこともどうかと思ってた。早すぎたんじゃないの?って。それは、いらぬ、余計なお世話だったみたい。

 バンドとしては大成功!順番的にも最高で、みんなこれからが楽しみなバンド。でもこれは、イベントとは思えなかった。つきあいで見に来てる人が多かったのかどうかはわかんないけど、バンドに対しての反応がなさすぎ。いろんな見方があるとかいってらんない。人数はいっぱい集まっても、どんな意味のイベントかわかってなきゃしょうがない。少なくとも今日のバンド全部、かっこつけでおかるい気持ちやってる人達じゃないし。バンドだけががんばってもいいシーンは作られません。

(HUCK FINN STAFF)

今回は、IMPというバンドのVo、柴山氏にも書いて頂きました。ではここから。

レポートNo.3

 12月27日(月)MOVEの2ndミニアルバム[Like a Dandelion]のレコ発ツアーの最終日となるLIVEがHUCK FINNで行われた。130人を超える動員で、MOVEをはじめ名古屋で活躍中の5バンドが出演した。

 まずは、今日が初めてのLIVEのJARK BAIT。少し緊張していたみたいだったがLIVEはとても楽しそうで、初LIVEにして堂々としたステージには貫禄すら感じた。日本語で歌い上げる曲もあり心に直に伝わりました。今後がすごく楽しみなバンドで、また次のLIVEを早く見たいです。

 2バンド目に登場したのは気持ちいいくらいにスケートロックなds☆Tryyoung。LIVEをメチャメチャ楽しんでるのが、すごく伝わってくる。やっぱりそれが一番大切だと思います。ステージングも最高にかっこいい。ちなみに、このバンドでBを弾いているのはHUCK FINNの名物STAFFの大野氏である。。

[GOOD_EGG LIVE!]

 次はオムニバス[Time Will Tell]にも参加しているWATCH YOUR STEP。このバンドもHUCK FINNではもうおなじみのバンドで、何度もLIVEを見ているが、LIVEを重ねる度にポップさが増して、Voのメロディーも切なく、歌も上手。派手さはないが一曲一曲丁寧に演奏されていた。音が少し薄い気はした。もう少しバンド全体にパワーが欲しいがいいLIVEだった。

 4番手はMOVEとレーベルメイトでKARMAから1st ALBUM [GREET]が好評発売中のGOOD EGG。疾走感がありポップでキャッチだが、もう1つ何かが欲しい気がした。演奏はすごく上手だし、曲もすごくいいので、これからどんどんかっこよくなっていくと思います。

[MOVE LIVE!]

 そして今日のラストはツアー最終日となるMOVE。すっかり名古屋のメロディックシーンを代表するバンドとなったMOVEはこの日も元気いっぱいのLIVEを見せてくれた。来年1月には2ndミニアルバムも発売される。演奏が少し粗いところもあるがそれ以上に荒いステージングはいつ見てもかっこいい。いつもどうりのいきおいのあるMCとキャラクター、いきおいのあるLIVEは素直にかっこ良かった。お客の反応はイマイチだったがそんなのは関係なくMOVEのLIVEを見せつけてくれた。本当にいいバンドになったと思います。

(IMP 柴山)

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